活性酸素 　[ かっせいさんそ ]

酸素が化学的に活性になった化学種を指す総称。スーパーオキシドアニオン、過酸化水素、ヒドロキシラジカル、一重項酸素のこと。強い酸化力を持ち、生活習慣病やがんなどの深刻な現代病の原因となる。老化の原因という説もある。
人間の体は、細胞が血液から酸素と栄養分を受け取り、酸素で栄養分を燃やして(酸化させて)エネルギーを得ている。そのエネルギーを作り出す過程で極めて不安定な状態になった酸素が活性酸素で、不安定な状態なので、安定しようと近くにある物質と盛んに結びつこうとする。結びついた物質は強い酸化力で酸化されてしまう。酸化は、元あった物質が、別の物質に変わることで、人体の細胞も細胞の機能を果たせなくなり、病気や老化の原因となる。
排気ガス、水道水のトリハロメタン、食品添加物、紫外線、喫煙といった化学物質の他、ストレス・怒り・不安・恐怖などの激しい感情、暴飲・暴食で通常より大量に生成される。